進化するGPSモジュール

初期のGPS受信機

黎明期のGPS受信機はタワー型デスクトップパソコンぐらいの大きさがありました。船舶向けに市販しはじめたのは1980年代の後半からです。当時、海洋で位置を測るシステムとして、ロランA、ロランC、デッカなどがありましたが、これらは近海でしか利用できませんでした。外洋で使えるのは天測、サテナブ(旧式の衛星航法システム)、そしてオメガぐらいでした。いずれも位置精度が悪く、1~3海里(1.8km~5.4km)もの誤差があり、外航船舶用の高精度な全地球測位システムが渇望されていたのです。
当社で最初に開発したGPS受信機はディスクリート部品で構成されたとても大きな装置でしたが、約20mという高い位置精度が得られるためサイズは問題にはなりませんでした。
問題点といえば、1日にたったの3時間しか測位できないことでした。これはGPS衛星の数が少なかったからです。

GN-72 GN-72

GN-74 GN-74

GT-74 GT-74

GN-77 GN-77

GT-77 GT-77

GN-79 GN-79

GH-79 GH-79

GN-80 GN-80

GH-80 GH-80

GT-8031 GT-8031

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自動車への利用が始まる

1990年ごろ、いくつかのメーカーからカーナビゲーション・システムが発売されるようになりました。衛星の数が増えてほぼ24時間の測位が可能になったのです。自動車分野でGPSが爆発的に普及することは容易に想像できることでした。そのため大量生産が前提の半導体GPS受信機ICも現実的になり、いっきに小型化と低コスト化が進む状況が整いました。GN-72は1992年に車載規格を満たした本格的なナビゲーション用受信機です。GPS専用回路である「相関器」を1チップに集積していましたが、CPUやフィルタ、アナログICなどのサイズが大きかったため、どうにかナビ本体に押し込むような状態でした。しかも高価だったため、十分に普及しませんでした。

半導体技術の進歩による小型化

1990年代の後半、半導体の集積化が急激に進み、次々と部品が統合されていきました。年表をご覧いただくとわかるように、世代が代わるたびにサイズが1/2ずつ小さくなっています。1999年モデルのGN-79は微細化された半導体プロセスで作られたディジタルICを搭載して大幅に小型化されました。このディジタルICはマスクROMとSRAMも集積しています。2001年に登場したGN-80はほぼ完全な2チップ構成です。

GPSの用途の拡大

現在当社では様々なGPS受信機を開発・製造・販売しています。自動車分野ではアンテナ一体型受信機や高感度受信機を展開。地震計や携帯電話の基地局、地上デジタル放送の送信設備などのインフラ向けには、タイムトランスファー受信機「GTシリーズ」やGPS周波数発生器「GFシリーズ」を納入し、GPSから得られる正確な時刻情報を活用いただいています。この先GPS受信機はさらなる小型化・高機能化により、様々な機器に普及していくことでしょう。これまでは考えもしなかった意外な装置にGPS受信機を発見することがあるかもしれません。。

グローバルコンパクトな開発提供体制