クルマからボートまで
フルノ製品快適釣行

ボート倶楽部 2015年7月号掲載
[文]水野一彦   [写真]山岸重彦
[協力]グローブライド

海の世界でフルノといえば、航海計器のトップブランドとしておなじみだが、古野電気はそのノウハウを活用し、ほかにもさまざまな分野の製品を世に送り出している。その一つがETC車載器。航海計器で実証されている高い技術力は、われわれの日常生活も支えているのだ。

ETC車載器もフルノなの?

ETCも信頼のフルノ

本誌の隔月連載「持ち込み釣果で絶品料理をお願いします」に登場中のフィッシングライター、小久保領子さん。この日の釣行のパートナーは、神奈川県横浜市をベースに活躍する腕利きフィッシングガイド、宇田川昭彦さんだ。
駅のロータリーで待ち合わせ。宇田川さんの愛車、トヨタMR2の助手席に乗り込んだ領子さんは、ダッシュボード下のETC車載器に目を留めた。
「あれ? FURUNOって……」
「うん、フルノのETC。なんだ、領子ちゃん知らないの?」
「一瞬、宇田川さんが遊びでロゴを貼ったのかと思っちゃった(笑)。フルノってETCも作ってるんですね」
領子さんは取材でボートや乗合船に乗るから、フルノといえば魚探やレーダーのイメージしかなかったようだ。一方の宇田川さんはフルノ愛用者。ガイドで使っている〈ベイファイター〉(ヤマハUF-26CC)は、フルノの最新鋭エレクトロニクスで固めたハイテクフィッシャーである。
「そういえば、連載の取材で乗せていただいてる〈友恵丸〉のGPS魚探もフルノだったな。やっぱり、フルノはいいんですか?」
「信頼性が高いよね。まあ、僕の場合は最初のフネに付いてたのがフルノの魚探だったから。でもそのあと、別のメーカーの機器も使ったけど、慣れないことを抜きにしても、なんか使いにくかった。で、結局、全部フルノになってる」
「それでETCもフルノ」
「このクルマでスポーツ走行もするんだよ。足回りなんかガッチガチだから、乗り心地悪いでしょ(笑)。航海計器って、精密機器としては最悪のコンディションで使うわけじゃん? フルノはその航海計器を作ってる会社だし、実際に俺が荒れた海で使ってても壊れたことはない。だから、サーキットでそこそこ乱暴に走らせても、フルノのETCなら大丈夫だろうと思ってね。それに、3年保証もしてくれるし」
なるほど、とうなずく領子さん。
「今は私、自分のクルマはないんだけど、欲しいんですよね。九州や東北まで釣りに行ったりするから、やっぱりETCはいるでしょ。私もフルノにしようかな」


ETCゲート通過時などの音声案内は、簡単操作でブザーに切り替えることができるのも、FNK-M11Tの特徴の一つ

最先端の技術を実感

さて、今回の釣り場は内房の富津沖、釣りものはマゴチだ。ホームポートの横浜からは、東京湾を横断して1時間弱の距離。
「ボート免許取ったんだよね? じゃあここからは船長! お願いします」
と、領子さんにハンドルを預けた宇田川さん。
「えっ? 自信ないな〜」
「大丈夫、大丈夫。ハンドルを握ってなくてもいいから」
と、フルノのオートパイロット「ナブパイロット711C」をセットする。
「こうすれば、自動で設定した方向に走ってくれるから。右に曲がりたいときはこのボタン、左はこっちを押せばいい」
操作はわかりやすくて簡単、領子さんはすぐのみ込んで、自在にボートを操っている。
「すご〜い! これどういう仕組み? 中に人が入ってるの?」
「そう。フルノの人が小さくなって(笑)。オートパイロットは昔からある装置だけど、こういう船外機艇で実用化するのは難しかったんだぜ。これとナブネットのレーダーがあれば、視程が30メートルなくても普通に走れる。そのくらい信用してるね」
オートパイロットのラクチン操船でスムースに釣り場に到着。領子さんはキャスラバ(タイラバのようなルアーを投げて底を引きずる釣法)で、本命を3尾釣り上げた。
「宇田川さんありがとう! あと、フルノのオートパイロットと魚探のおかげだね」
海でも陸でも、フルノ製品の確かな技術を実感した釣行になった。


宇田川さんのアドバイスを受けながら、ボートを走らせる領子さん。フルノのナブパイロット711Cが大活躍! 宇田川さんは、シーバスのほかにタイラバの釣りも得意としている。この日トライした「キャスラバ」は、宇田川さんが提案する新しい釣りだ

(左)手前はフルノのマルチファンクションディスプレー「ナブネットTZタッチ」。タッチパネル式なので、揺れるボートの上でも画面切り替えや縮尺調整がストレスなくできる (右)この日、領子さんが使ったタックル(すべてダイワ)。ロッドは紅牙MX611MSに、リールは紅牙2508PE-Hの組み合わせ。ラインは紅牙12ブレイド0.8号に20Lbリーダー2ヒロを接続。ルアーは紅牙キャスラバフリー40グラムに、紅牙リングビームを取り付けた

(左)釣り場ではGPS&魚探画面に切り替え。この14インチモデルなら、複合表示しても見やすい。風向風速なども同時に表示でき、ボートを流すのに役立つ (右)タイラバをキャストするからキャスラバ。ボートはドテラ流しで、比較的浅場の広い範囲を探る釣りだから、マイボートにも最適だ

釣り始めはまったく音沙汰なかったが、魚探にベイトの反応が出始めると、領子さんにヒット!
やったー! 45センチのマゴチをキャッチ。
このあと、ひと流しごとにアタリがあり、半日の釣りで合計3尾を釣り上げた

駐車場ゲートの自動開閉

概要図:マンションETCシステム

マンションETCシステム

フルノが手がける、ETC車載器を利用したシステムの一つ。マンション駐車場のゲート通過の際、高速道路のETCレーンと同じように近づくだけで車両を識別し、自動的にゲートが開く。一般的なゲートのようなリモコン操作が必要なく、安全・安心な出入庫をサポートしてくれるものだ

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[企画・制作 舵社企画編集部]