世界一周への挑戦 ダブルハンドヨットレース “GLOBE 40”。夢の達成に向けて日々チャレンジを続けるチームMILAIの記録。 世界一周への挑戦 ダブルハンドヨットレース “GLOBE 40”。夢の達成に向けて日々チャレンジを続けるチームMILAIの記録。

LEG 1
Tanger~Cap vert

レース : 6月26日~7月6日 日数 10
1894海里

LEG1はモロッコ・タンジェからカーボベルデまで、全1894海里の航程です。大西洋を南下し、赤道を超え、アフリカ大陸の南をぐるっと周る航路のスタートになります。

2022年7月4日
後続艇と150マイル以上の差をつけて、第一レグトップフィニッシュ!


右に鈴木船長、左にCoスキッパー(チームオーナー)中川さん

全8レグで世界一周するGlobe40の初戦、第1レグが始まりました。
まずはタンジェ(モロッコ)をスタートし、ダカール沖に浮かぶカーボベルデ諸島を目指す1,700マイルです。この初戦には日本人Coスキッパーでチームオーナーでもある、中川紘司と参戦します。
これまで2年間準備してきた成果が、まずは第1レグで試されます。

プロローグレース終盤でシャチの攻撃によって負ったラダートラブルは、タンジェの方やチームメイトに助けてもらい、無事にスペアラダーに取り替えることができました。MILAI号は万全の体制でスタートの日を迎えました。

6月26日スタート当日。予報ではスタートからフィニッシュまで安定した北風が20〜30ノット吹く予報で、カーボベルデまでは7日間のセーリングの予定です。快晴の青空のもとGlobe40のスタートフォーンがタンジェの沖合に鳴り響きました。

カーボベルデまでは2カ所のウェイポイント(チェックポイント)があります。1カ所目はマデイラ諸島。タンジェからほぼ真西600マイル先の大西洋に浮かぶ島です。ここまでは風を横から受けるリーチングで、MILAI号は大きな波しぶきを受けながら12ノット前後のスピードで走ります。ここで昨冬に増設したハードドジャーが大活躍。船は多くの飛沫を浴びますがフードの中は濡れることなく、快適に過ごすことが出来ます。
ライバル艇はびしょ濡れだと無線で話が出ますが、私たちはジャケットを着る必要がない程快適です。濡れないことで体力の消耗が少なくなることに、現場に出て実感しました。

3日目、MILAI号は首位でマデイラ諸島に差し掛かりました。他艇は僅差で追いかけてきています。
マデイラ諸島は標高2,000m近くあり、島の風下側は50マイルほど風の弱いエリアが広がります。私たちはこのエリアの影響を考え、後続艇に追われるプレッシャーがありますが、島をできる限り大回りすることにしました。
島の南側に差し掛かったところで、2時間ほどカーム(無風)地帯に捕まりましたが、風が入り再び船が走り始めます。
後続艇は私たちより内側のコースを選択しており、島影で完全に失速している様子です。一時は5マイル差まで追い上げられていましたが、30マイル以上に差を広げてマデイラ諸島を抜けることが出来ました。

2カ所目のウェイポイントはマデイラ諸島から300マイル南下した、カナリア諸島です。
ここからはとにかく南下です。MILAI号はジェネカー(スピンネーカー)を大きく張り、15ノット前後のスピードで快走します!
4日目の夜、カナリア諸島を抜けます。ここもマデイラ諸島と同じく高い山々がある島で、島と島の間は風が凝縮され強風が吹くことで知られています。テネリフェ島とグラン・カナリア島の間を通過するところで、最大40ノットの突風が吹きました。
このように風の変化が予期できる場合、私たちは早めにセールを小さくしたり、時には強風域を避けてセーリングをしています。もっとプッシュすればより速く走れますが、トラブルを起こさずに確実に走り続けることが、私たちの走らせ方です。

その後、油圧モーターからのオイル漏れや、ハッチからの水漏れなど小さなトラブルがあったものの、船上で修理をしながら無事、スタートから7日2時間24分で第1レグのフィニッシュ地であるミンデロ(カーボベルデ)に到着しました。
結果として後続艇と150マイル以上の差をつけてのトップフィニッシュとなり、2年間続けてきた準備や練習の成果を感じることができました。

今回の第1レグは全30,000マイルのコースからすると、慣らし運転ほどの行程ですが、久しぶりのロングセーリングを楽しむことができました。他チームはとてもフレンドリーで、お互いに情報交換をしたり助け合いながら、いまカーボベルデで第2レグの準備を進めています。

次の第2レグは長丁場の7,500マイルです。冬のケープタウンを越さねばならない過酷なセーリングになるでしょう。一つひとつのレグを丁寧に走り、来年3月にフランスでフィニッシュをできるよう全力を尽くします。
まだまだ長い旅となりますが、一緒に世界一周を体感していただければ幸いです。
引き続き応援よろしくお願いします!

2022年7月16日
カーボベルデの音楽と文化の中心地である、サオ・ビセンテ島に2週間停泊

カーボベルデ共和国はアフリカ大陸沖に浮かぶ島々です。
無人島を入れると15ほどの島が集まり、人が住んでいるのはそのうち10島ほど。Globe40で停泊したのは2つ目に大きな町がある、サオ・ビセンテ島です。

街には大きな建物はそれほどありませんが、多くの人たちが昼夜問わず街に出て、とても賑やかです。
この国の方々はとにかく音楽が大好き。夜になると街の至る所から、大音量の音楽が聞こえてきます。
週末は多くの広場で音楽イベントも開催されていました。

私たちはおよそ2週間、サオ・ビセンテ島に滞在しました。
世界一周での最長レグとなる第2レグに向けて、最後の整備をできる場所です。
ロープからエンジン、電気関係に至るまでしっかりチェックすることができました。

停泊したミンデロマリーナは、私たちの他にも多くのクルージング艇が停泊していました。
フランスからアフリカに行く船、またはこれから地中海に帰る船。
多くのセーラーがここを貴重な補給地として寄港しています。

マリーナスタッフの方々は本当に親切で、沢山助けていただきました。おかげでMILAI号は次のレグに向けて万全の態勢です。

次の寄港地はモーリシャス。どのような出会いが待っているか楽しみです!