洋上風力発電への取り組み 漁業との共生 洋上風力発電への取り組み 漁業との共生

  • 定置網モニタリングシステム

  • 洋上風車向け
    魚群モニタリングシステム

  • 漁船の風車衝突防止対策

  • 漁業者向けに海況予測の提供

  • 海底地形調査

  • レーダーによる波浪計測

  • 鳥の飛行状況探知

  • 船舶の動向探知

  • 海域監視と
    マリンコーディネーション業務

  • 入退管理ソリューション

変化する海洋環境-持続可能な漁業の実現を-

データ収集と再生、解析利用による漁業者への操業支援

洋上風力発電は海洋環境に変化をもたらし、海洋生態系に影響をおよぼす可能性があります。その一方で、風車基礎部が新たな人工魚礁として機能し、水産資源の保護・増殖に貢献する場合があります。フルノでは海洋環境の変化に対応し、各種洋上データを活用して漁業者に有益な情報を提供することで、操業支援します。

海洋データを活用したスマート漁業の全体像

操業効率化による環境負荷低減

海況予測アプリ「予潮」

操業効率の向上に加え、燃料の節約による環境負荷低減を実現

「予潮(よちょう)」は、漁業者向けの海況予測アプリです。
これまで「勘」と「経験」に頼る操業で、実際に漁場に行かなければポイントの状況が分かりませんでした。「予潮」は、海洋データを収集・解析することで、事前に7日先までの海況予測・漁場予測を可能にします。また、任意で深度予測の確認が可能です。さらに、水温、塩分濃度、潮流の予測結果と魚の生態系を照らし合わせることで、魚のいる場所や魚が獲れる場所が特定しやすくなり、確実な投網判断を可能にします。
これにより無駄なポイントへの移動が減り、操業効率の向上に加え、燃料の節約で環境負荷の低減に貢献します。

※「予潮」はいであ株式会社の登録商標です。

  • 海況予測
    7日先までの
    海況予測を表示 水温・塩分濃度・潮流・雷・竜巻
    ※水温、塩分濃度、潮流は
    深度別データあり
  • 自動で更新
    データは
    自動で更新 ※自宅等のWi-Fi環境下
  • オフライン利用も可能
    船上での
    オフライン利用も可能

「予潮」を使ったスマート沿岸漁業システム

海流、潮流、水温、風向きなどのデータをモニタリングして、条件によって変わる魚の行動を予測できれば、良好な漁場を見つけることが可能となります。

沿岸漁業システムイメージ
スマート沿岸漁業システムの構成イメージ

魚群探知機を活用した3つのデータ収集システム

漁業に活用できるデータの収集方法はさまざまです。風力発電設備をはじめ、漁船や作業船、定置網に各種センサーを設置するほか、既に搭載されているフルノのGPSプロッタや潮流計などを活用して、漁業に必要なデータを収集・解析します。解析結果を漁業者へフィードバックし、これを海洋モデルに同化することで、海況予測の精度向上が可能になります。フルノでは、これらデータ収集のためのセンサーと、共有システムを提供いたします。

1洋上風車向け魚群モニタリングシステム

洋上風車に魚群探知機を設置し、陸上にデータ転送することで、風車周辺に集まる魚群を遠隔でモニタリングします。

洋上風車向け魚群モニタリングシステム

2船舶向けデータ収集システム

漁船、CTV船、作業船などの船舶に設置した魚群探知機や潮流計などのセンサーデータを収集し海況予測に反映することで、海況予測モデルの精度向上や、広範囲の水深地図・魚探反応量マップ作成などに活用できます。
本システムの詳細は、こちらの「漁視ダイアリー」をご覧ください。

船舶向けデータ収集システム

3定置網モニタリングシステム

洋上風車周辺の定置網に魚群探知機とバッテリーを内蔵したフロートを設置することで、定置網内の魚群と網の様子をモニタリングし、効率的な揚網の判断を支援します。

定置網モニタリングシステム

漁業無線を活用したデータ収集システム

陸船間のデータ通信には、漁業用無線を使用した安全情報伝達システムの活用が有用です。海岸局から所属船への定時連絡はもちろん、地震や津波などの災害発生時には一斉連絡することができるほか、音声放送に加えて、無線機による文字送信も可能。陸船間だけでなく、周囲の船舶にも緊急通報します。

安全情報伝達システムを活用したスマート沿岸漁業の推進

漁業用無線を活用した安全情報伝達システムにより、各船に搭載されているGPSの位置情報や潮流計のデータを陸上の海岸局に自動転送することで、スマート漁業の推進にも活用できます。

統合化による海岸局の効率運営

複数の海岸局を統合化することで無線従事者の省人化を図ることができ、効率的かつ広範囲をカバーする海岸局運営が可能です。また、独立した海岸局の場合は各局からの送信出力は1Wまでですが、海岸局の統合化により5Wまでの送信出力が可能となります。

変化する海域。漁業者への「安全」と「安心」を

海域に関係なく、海という広大な自然の中では常に危険が潜んでいます。“突如現れる濃霧”や“夜間の暗闇”では視界が不良になり、洋上風車への接近を見落とす可能性があります。

GPSプロッタによる漁船の風車衝突防止対策

GPSプロッタは、GPS衛星から取得した自船位置情報を簡易海図の上に表示する装置です。独自のポイント登録や、過去の航跡記録などを行うことができ、漁業者にとっては必要不可欠な装置です。海という広大な自然の中では常に危険が潜んでおり、“突如現れる濃霧”や“夜間の暗闇”といった視界不良においては、新たに設置された洋上風車の存在に気がつかず、船が衝突する恐れもあります。フルノでは衝突防止の一助として、GPSプロッタで漁船の安全航行を支援します。

GPSプロッタ上に洋上風車マークを表示

フルノのGPSプロッタ(型式:GP-3700)は、画面上に洋上風車マークを表示することができます。
自船が洋上風車に接近した際には音声で注意喚起し、衝突を防止して漁業者の安全・安心をサポートします。

衝突防止の一助となるGPSプロッタ(型式:GP-3700)

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