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「市街地での高精度な測位」をテーマにGNSS製品、技術をご紹介 (ロケーションビジネスジャパン2018 出展報告)

2018年6月25日

ロケーションビジネスジャパンは、“ヒト・モノの正確な位置”などの空間情報を得るための技術や、空間情報を活用したサービスを提供するメーカーが一堂に会して新しいビジネスの提案が行われるイベントです。国内最大級のICTイベント「Interop tokyo」と同時開催されました。

“ヒト・モノ”を運ぶ車両業界では、人手不足を背景に、新人ドライバーが道に迷わず熟練者と同じように効率的に目的地をまわれるよう、車両の正確な位置管理や誘導が求められています。
そこで当社は、「市街地での高精度な測位」をテーマに下記をご紹介しました。

(1)自車位置検出ユニット スマートGPS「型式:PT-G1」
・Android™/Windows®タブレット端末に高精度な位置情報を提供
(2)多周波マルチGNSS受信機、アンテナ(参考出品)
・センチメートル級測位への取り組み
(3)準天頂衛星みちびきの新サービス(参考出品)
・サブメーター級測位補強サービス「SLAS」
・災害・危機管理通報サービス「災危通報」

【日程】 平成30年6月13日(水)~15日(金)
【会場】幕張メッセ(千葉県千葉市)
【公式HP】 http://www.f2ff.jp/lbj/

 

展示会の様子

(1)自車位置検出ユニット スマートGPS「型式:PT-G1」

Android™/Windows®タブレット端末に高精度な位置情報を提供します。
高層ビルが立ち並ぶ新宿西口、トンネルを含む当社テストコースにて位置精度2.5m(1σ)を達成しました。

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【導入例】国際自動車株式会社(kmタクシー)様 次世代タクシーシステム

タクシーの位置を正確に把握し、スピーディな配車を実現。「探車時間」も、日本ユニシス様の探車アルゴリズムと組み合わせて既存システムの28秒から5秒にまで短縮。
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【導入例】株式会社睦システム様 収集業務支援システム

パッカー車を正確にナビゲート。新人ドライバーでも道に迷わず、回収時間を大幅に短縮。
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(2)多周波マルチGNSS受信機、アンテナ

測量用アンテナと同等性能を実現

GNSS衛星が送信する多周波民生用信号や各種補強情報等を利用し、精密単独測位でセンチメートル級測位を実現する次世代技術として開発。GNSSアンテナも自社開発し、搬送波測位方式の性能を維持しながらアンテナの小型化とコストの抑制を同時に実現。
今後、当社の持つ自律航法技術(Dead Reckoning)と組み合わせた遮蔽環境での高精度測位にも取り組みます。

(3)準天頂衛星みちびきの新サービス(L1S信号)

サブメーター級測位補強サービス「SLAS」

みちびきから送られてくる電離層情報を受信して誤差を補正します。
L1S信号はGPSと同じ周波数・信号形式につき、既存の受信機のソフトウェア・バージョンアップで対応可能です。

固定点での精度比較(兵庫県西宮市)

2018年4月14日~16日当社屋上アンテナにて受信

走行時の測位回数比較(神戸市中央区)

走行時の測位回数 全921回のうち
SBASによるDGNSS測位回数 : 533回(57.9%)
SLASによるDGNSS測位回数 : 865回(93.9%)
2018年4月9日当社テスト車にて走行
災害・危機管理通報サービス「災危通報」

災害情報(地震・津波等)、危機管理情報(テロ等)、避難勧告などの情報を送信するサービスです。情報は文字や音声にてお知らせします。