時刻同期用途のGPS/GNSS製品について寄せられる「よくあるご質問」についてご紹介します。
GNSS時刻同期はモバイル基地局や地震計で使われいるほか、列車無線・防災無線・消防無線などの業務用無線、証券取引、テレビ放送など主に重要インフラで使われています。求められる精度はたとえばナノ秒オーダーなど、用途によって異なります。さらに詳しい情報として、関連リンクのテレコミュニケーション誌記事をご参照ください。
UTC (NICT)とUTC (USNO) は時刻差があります。
詳しくは関連リンクよりNICT Webサイトをご参照ください。
GPS TimeとUTC (USNO)にはオフセットがあります。
オフセットは秒の「整数部分」と「小数部分」の2つです。
「整数部分」はいわゆる「うるう秒」のことです。
「小数部分」は「GPS TimeとUTC (USNO)は1us以下となるように調整する」ことになっていますが、実質的な差(運用の実績)は、一桁ナノ秒程度です。
GPS衛星はそのアルマナックデータとして、GPS TimeとUTC (USNO)の差をUTCパラメータとして放送しており、フルノの受信機はUTCパラメータの取得後は、デフォルト設定ではUTC (USNO)に同期します。
お客様の設定により、GPS Time同期や、UTC (EU)等、他の機関のUTC同期も可能です。
センテンスの時刻データは、次の1PPSの出力タイミングの時刻を示しています。ただし、測位に関する情報やステータスは、1秒前の測位結果を基に生成しています。
関係図などの詳細は関連リンクより、プロトコル仕様書の「1PPSとセンテンスの出力タイミングの関係」をご参照ください。
PPSコマンドでTypeをLEGACYからGCLKに変更してください。
デフォルト設定のLEGACY PPSでは、電源立ち上げからPPSが安定するまでが早いというメリットがある一方、GCLK周波数とエッジが同期していないのでご注意ください。
設定方法は関連リンクよりプロトコル仕様書をご参照ください。
「固定点での使用」という条件であれば、1衛星からの信号受信でも仕様通りの時刻精度が出ます。
過去、米国のGPS衛星しか使えない時代においては、少ない衛星信号しか受信できない時間帯が発生していました。現在のように空を見上げると何十個ものGNSS衛星が飛んでいる時代では1衛星しか受信できない状況はほとんど発生しません。
一方で過酷環境(高架下、窓際など衛星信号を受信しにくい環境)で時刻同期用GNSS受信機が使用されるケースが増えており、そういった環境では1衛星しか受信できない局面が発生する可能性があります。
移動体でもご使用いただけます。ご使用にあわせた位置モードを設定してください。常に移動する場合は、位置情報を毎秒計算する「NAVモード」を推奨します。
プロトコル仕様書の冒頭、用語説明にて各位置モードの詳細を記載しています(NAVモード、TOモード、SSモード、CSSモード)。
また、「時刻確度40ns、時刻精度4.5ns(1σ)」の仕様値は、固定点での仕様値となりますのでご注意ください。
プロトコル仕様書は関連リンクよりご確認いただけます。
WGS-84となります。
高さは海抜高度を設定ください。
NAVモードはNavigationモードの略で緯度・経度・高さ・速度・方位・時間を毎秒計算します。位置・速度・方位を毎秒更新するため、移動体で用いる場合に適しています。本モードで測位するためには、SBAS を除く 4 つ以上の衛星を受信する必要があります。
SSモードはSelf Surveyモードの略でTO(Time Only) モードを利用するための固定位置を算出するモードです。緯度・経度・高さ・時間を毎秒計算し、一定期間中に得た位置情報をもとに固定点の位置を高精度に算出します。算出後はそのまま自動で TO モードに遷移します。 本モードで固定位置を計算するためには、SBAS を除く 4 つ以上の衛星を受信する必要があります。ただし 4 衛星未満となっても、1 衛星以上あれば、それまでに算出した固定位置の情報を利用して、TO モードと同等の処理を行い、時刻を適切に更新し、正確な1PPS や周波数を維持することができます。
プロトコル仕様書の冒頭、用語説明にて各位置モードの詳細を記載しています(NAVモード、TOモード、SSモード、CSSモード)。
プロトコル仕様書は関連リンク「ダウンロードページ(ドキュメント、ソフトウェア)」を、また、GPS/GNSS用語集(時刻同期)もご参照ください。
FLASHBACKUPコマンドを使用することにより、以下のコマンドでおこなった設定をFlash ROMに保存することが出来ます。
・FREQ コマンド
・DEFLS コマンド
・TIMEALIGN コマンド
・FIXMASK コマンド
・GNSS コマンド
・ECLK コマンド
・NLOSMASK コマンド
・SURVEY コマンド
・TIMEZONE コマンド
FLASHBACKUPコマンドの詳細は関連リンクよりプロトコル仕様書をご参照ください。
「ダイナミック・サテライト・セレクション™」については、NTT技術ジャーナルの2019年3月号で解説しておりますのでご一読ください。
※ 「ダイナミック・サテライト・セレクション™」は NTTが考案したアルゴリズムに基づく耐マルチパス技術です。
センテンスの時刻データは、次の1PPSの出力タイミングの時刻を示しています。ただし、測位に関する情報やステータスは、1秒前の測位結果を基に生成しています。
関係図などの詳細は関連リンクより、プロトコル仕様書の「1PPSとセンテンスの出力タイミングの関係」をご参照ください。
「固定点での使用」という条件であれば、1衛星からの信号受信でも仕様通りの時刻精度が出ます。
過去、米国のGPS衛星しか使えない時代においては、少ない衛星信号しか受信できない時間帯が発生していました。現在のように空を見上げると何十個ものGNSS衛星が飛んでいる時代では1衛星しか受信できない状況はほとんど発生しません。
一方で過酷環境(高架下、窓際など衛星信号を受信しにくい環境)で時刻同期用GNSS受信機が使用されるケースが増えており、そういった環境では1衛星しか受信できない局面が発生する可能性があります。
移動体でもご使用いただけます。ご使用にあわせた位置モードを設定してください。常に移動する場合は、位置情報を毎秒計算する「NAVモード」を推奨します。
プロトコル仕様書の冒頭、用語説明にて各位置モードの詳細を記載しています(NAVモード、TOモード、SSモード、CSSモード)。
また、「時刻確度40ns、時刻精度4.5ns(1σ)」の仕様値は、固定点での仕様値となりますのでご注意ください。
プロトコル仕様書は関連リンクよりご確認いただけます。
緯度経度などの位置情報を記憶していたとしても、周波数を調整するための時間が必要になるため、整定時間に大きな差はありません。
GNSS衛星からの信号が受信できている条件下では、GNSS受信機から出力される時刻は温度変化の影響を受けません。問題となるのは、雷によるアンテナ故障などで、GNSS衛星からの信号が受信できなくなった場合です。このような場合、弊社の製品「GF-88シリーズ」はホールドオーバに移行し、ホールドオーバ中は内部の水晶発振器の周波数で時間を刻みます。一般的に、水晶発振器の周波数は周囲温度に影響されるため、それを考慮しないGNSS受信機では時刻精度が劣化します。「GF-88シリーズ」は温度変化を考慮した水晶発振器の制御により、時刻精度の劣化を最小限に抑えております。
ホールドオーバのスペックを比較をする際には、温度変化を考慮しているかどうかの確認が重要です。
以下の技術白書では、ホールドオーバ機能としてフルノのGNSS受信機が内部でしている複数の処理や、ホールドオーバで性能を発揮するための条件などを詳細に記載しております。
ホールドオーバの状態になってもGGAセンテンスなどの時刻データは出力し続けます。
COARSE LOCK、FINE LOCKなど周波数モードに関わらず、通電時間が7日以上であればよいです。
リセットされます。CRZセンテンスのlearning timeがゼロになります。
「発振器異常」はGF-88内部の発振器の周波数(10MHz)が停止した場合に発生します。
「発振器制御異常」はGF-88内部の発振器の周波数制御が困難な場合に発生します。(例:発振器の周波数が大きくズレている、制御ができない、発振器の寿命、故障等)。
ショート判定が解除されたタイミングで自動で復帰します(VANTピンに入力した電源を、アンテナコネクタまたはインターフェイスコネクタに重畳して出力している場合)。
WGS-84となります。
高さは海抜高度を設定ください。
NAVモードはNavigationモードの略で緯度・経度・高さ・速度・方位・時間を毎秒計算します。位置・速度・方位を毎秒更新するため、移動体で用いる場合に適しています。本モードで測位するためには、SBAS を除く 4 つ以上の衛星を受信する必要があります。
SSモードはSelf Surveyモードの略でTO(Time Only) モードを利用するための固定位置を算出するモードです。緯度・経度・高さ・時間を毎秒計算し、一定期間中に得た位置情報をもとに固定点の位置を高精度に算出します。算出後はそのまま自動で TO モードに遷移します。 本モードで固定位置を計算するためには、SBAS を除く 4 つ以上の衛星を受信する必要があります。ただし 4 衛星未満となっても、1 衛星以上あれば、それまでに算出した固定位置の情報を利用して、TO モードと同等の処理を行い、時刻を適切に更新し、正確な1PPS や周波数を維持することができます。
プロトコル仕様書の冒頭、用語説明にて各位置モードの詳細を記載しています(NAVモード、TOモード、SSモード、CSSモード)。
プロトコル仕様書は関連リンク「ダウンロードページ(ドキュメント、ソフトウェア)」を、また、GPS/GNSS用語集(時刻同期)もご参照ください。
FLASHBACKUPコマンドを使用することにより、以下のコマンドでおこなった設定をFlash ROMに保存することが出来ます。
・GCLK コマンド
・DEFLS コマンド
・TIMEALIGN コマンド
・FIXMASK コマンド
・GNSS コマンド
・PPS コマンド
・NLOSMASK コマンド
・SURVEY コマンド
・HOSET コマンド
・MODESET コマンド
・TIMEZONE コマンド
FLASHBACKUPコマンドの詳細は関連リンクよりプロトコル仕様書をご参照ください。
「ダイナミック・サテライト・セレクション™」については、NTT技術ジャーナルの2019年3月号で解説しておりますのでご一読ください。
※ 「ダイナミック・サテライト・セレクション™」は NTTが考案したアルゴリズムに基づく耐マルチパス技術です。
TB-1は、ホールドオーバ機能に対応しております。
仕様は以下の通りです。
ロングターム・ホールドオーバ: < ±1.5 μs/2 h, < ±50 μs/24 h
ショートターム・ホールドオーバ: < ±3 μs/1h (typ)
ご参考として、ホールドオーバ機能でフルノのGNSS受信機が内部でしている複数の処理や、ホールドオーバで性能を発揮するための条件などを記載した技術白書があります。ロングタームとショートタームの説明もありますのでぜひご覧ください。
GNSSアンテナはできるだけ遮蔽物のない天空の開けた場所に設置ください。
また、強い電波を発する機器の近くには設置しないでください。
GNSSアンテナ同士の間隔は少なくとも50cm以上、できれば1m以上空けてください。
GNSSアンテナからGNSS受信機までの総合利得が、GNSS受信機の必要利得の範囲内に収まる距離までは延長可能です。総合利得は、アンテナの利得からケーブルの減衰を引いた値となります。具体的な値はGNSS受信機の仕様書等を参照ください。
なお、ケーブルの減衰は「ケーブルの減衰量(dB/m)x ケーブルの長さ(m)」で計算できます。ケーブルの減衰量はケーブルの材質、太さによって異なります。ケーブルメーカーにGNSS受信機の周波数帯での減衰量をお問い合わせください。
総合利得の算出方法等の詳細を「GNSSアンテナ設置ガイド」に記載しております。「GNSSアンテナ設置ガイド」は下記リンク先よりダウンロードください。複雑な計算式につき、資料ダウンロード特典として「総合利得」「総合NF」計算Excelも準備しました。
分配された4つの端子のいずれかより電源供給が可能です。
複数の端子から電源供給している場合は、電圧が最も高い端子より電源供給されます。
4つの端子はダイオードオアされていますので、ヒステリシスやタイミングはありません。単純に電圧が高いほうが優先されます。
TVA-03Cは保護するGNSS受信機のアンテナ後段へ、TVA-03VはGNSS受信機の前段へ接続ください。
極性はありませんので、どちらの向きで接続しても問題ありません。
TVA-03C、TVA-03Vの接地線は5.5sq~8sqのサイズで配線をお願いしています。このサイズ内であれば問題ありませんが、理想(推奨)としては、接地線のサイズは太い方が雷サージを流しやすくなりますので8sqとなります。
フルノのサージ保護デバイス(SPD)「TVA-03C、TVA-03V」は、接地工事の種別など特別な要件はありません。
また、規程の抵抗値や接地種別などの規程もありません。
重要ポイントとして、SPDの接地は雷対策する保護機器の接地と共通接地にする必要があります。
通信用SPDを設置いただく設備は200V以下の設備が多いため、 SPDの接地は保護機器のD種接地に接続して接地をとられる事が多いです。
TVA-03Vは短絡状態で故障しますので、故障するとGNSS信号の通信が断になります。そのため、SPDが故障するとGNSS信号が受信機に届かなくなります。
TVA-03Cについても基本的には短絡状態で故障しますので、故障すると通信が断になります。ただし、TVA-03Cは稀に開放状態で壊れる事もあるため、必ず短絡状態で故障するとは限りません。
開放状態で故障した場合、通信が生きている可能性もあります。落雷後は専用のSPDチェッカー等によるメンテナンスの実施を推奨します。