ETCで車両識別する仕組みは、マンション駐車場のゲート自動開閉や、事業所施設での入退制御、記録、誘導に活用されています。
ここでは、車両識別方法の比較や、実際の活用事例について紹介します。
車両識別方法の比較
車両識別の方法にはETC車載器、ICカード、カメラ(車番認識、ナンバープレート認識)RFIDを使うなどさまざまな方法があります。
検知率の高さや安定性、利便性においてはETCがもっとも優れています。
ETC車載器
高速道路の料金所と同様の通信方式(DSRC)により車両を識別。
天候などの周囲環境の影響を受けない高い検知率と、なりすまし防止に優れている。
カメラ(車番認識、ナンバープレート認識)
カメラでナンバープレートの車番を識別。
すべての車を識別できるが、車番認識ソフトは高額で、また、天候やナンバープレートの状態に識別率が左右される不安定な面もある。
ICカード
ICカードをカードリーダにかざす事で識別。
安価だが、認証の際の降車や幅寄せ、また、盗難や貸与によるなりすましなど利便性やセキュリティに課題がある。
RFID
RFIDタグとリーダーとの通信により識別。
非接触の認識方法として安価だが、通信速度が遅く識別に時間がかかり、また、金属や水分などの環境に識別率が左右される不安定な面もある。
車両識別手段の比較
手段 |
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距離 |
条件 |
メリット |
デメリット |
ETC車載器 | ICカード | カメラ(車番認識、ナンバープレート認識) | RFID |
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約2m~20m | 数10cm | 約2m | 約1m |
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・一旦停止必要 | ・一旦停止必要 |
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・識別媒体が安価 |
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ETCなら天候に左右されることもなく、安心してお使いいただけます。
ETC車両識別(仕組みとできること)
車両認証は、ETC車載器がもつ固有のID(WCN:Wireless Call Number)を、路側に設置したDSRC路側装置で検知・識別することでおこないます。識別した情報をもとに、例えば特定車両のみゲートを開くなど周辺機器を制御します。
ETC車載器本体で識別するため、ETCカードは不要です。
ETC車載器とDSRC路側装置との通信方式は、高速道路の料金収受システムと同じDSRC※であり、その信頼性は折り紙つきです。
RFIDやナンバープレート読み取りのように天候に左右されることもなく、安心してお使いいただけます。
※DSRC:Dedicated Short Range Communication
フルノDSRC路側装置は「ETC2.0車載器」「ETC車載器」ともに識別できます。
事例紹介
導入事例
ジオ西宮北口 ガーデンズ【阪急不動産株式会社様】
ETC車載器(+NFCカード)とリモコンの両方に対応した事例です。利便性・安全性・セキュリティの向上はもちろん、マンション価値の向上を期待して導入されました。
パークハウスつくば研究学園
リモコンシステムの老朽化に伴いコスト削減と利便性向上を図るため、ETCシステムを各駐車場に導入されました。リモコンのコストはもちろん、管理組合様から住民への貸し出しの手間なども削減されております。
また、ETC車載器が未搭載の住民にはNFCカードでサポート。
住民からの評判もよく、その利便性の高さとともに資産価値の向上にも寄与しております。
日神パレステージ海浜幕張
ETC車載器(+NFCカード)を活用し、リモコンレスの事例です。
伊丹市マンション
駐車場の入退場口が通行車両と歩行者ともに多い道路に面しているため、ゲートの開閉時に注意を払う必要があります。そこで、開閉時に鍵やリモコンを活用するには危険性が高いと考え、当システムが導入されました。
フローレンス庚午中パークレジデンス
シャッターゲート連動の事例です。章栄不動産様・章栄管理様にて中国地方の新築マンションに採用いただきました。付加価値の高いマンションの設備の一部として、リモコン操作なく登録車両のみ入退ができ大切な愛車を守るシステムとして導入、大型バイクもリモコン操作することなくゲート開閉が可能です。
モアグレース岐阜
グリルシャッター連動の事例です。不法侵入の防止と、安全・便利を両立するため、株式会社エムジーホーム様に東洋シヤッター様提供の「ETC無線システム」を、岐阜県内初採用いただきました。
車の通過中にシャッターが降りないよう、車両識別のアンテナの他に、ガイドレール下部には障害物感知用光電センサが設置されています。
ハピアス西神南
シャッターゲートからチェーンゲートへのゲート更新に併せて採用いただきました。ETC登録車両はハンズフリーで運転に集中して通行できます。シャッターゲートで使用していたリモコンもそのまま継続利用することで、原付バイクも今まで通りリモコンで通行することができます。
六甲アイランドシティ イーストコート8番街
チェーンゲートの更新に併せてETCシステムを導入いただきました。いままでのリモコン操作が不要となり、スムーズな入退で利便性が向上しました。
導入事例
導入事例
導入事例
導入事例
導入事例
事例紹介
導入事例
株式会社ノーリツ様 NAM事業所
許可車両のみ入場が可能なため、セキュリティーが担保されました。また、カーゲートの設置による効果で車速の抑制を実現されました。
入退場時刻を自動で記録しデータ化することにより、管理の効率化も達成されています。
株式会社サニカ様 本社駐車場
標準パッケージのハードウェアと総合管理ソフトウェアに、バーゲートを連携させる形で導入いただきました。登録された社員の車両のみ入退を管理することでセキュリティ強化につながりました。
よくあるご質問
- フルノ製以外のETC/ETC2.0車載器でも使えますか?
- どのメーカーの車載器でも検知・識別できます。
- 車両識別の際、ETCカードは必要ですか?
- ETC/ETC2.0車載器の機器固有ID(WCN)を利用しますので、ETCカードは必要ありません。 また、ETCカードが挿入されていても支障はございません。
- ETC/ETC2.0車載器が装備されていない車両はどうすればいいですか?
- 他の識別方法との併用も可能です。また、システム稼働に先立ちETC車載器の斡旋販売についてもご相談ください。
- 個人情報について
- DSRC路側装置とゲート機器間には個人を特定できる情報は含まれておりません。従いまして、個人情報取り扱いに関する問題はございません。
- 保守体制について
- 保守サービスについては弊社が一次窓口となり、全国にサービス網をもつ保守管理会社と連携して対応します。
- 無線基地局申請について
- ETCシステム運用にあたっては総務省 各地方総合通信局へ「無線局免許申請」が必要です。弊社で書類提出等の代理は可能です。
- 無線従事者の登録について
- ETCシステム運用にあたっては無線従事者(第三級陸上特殊無線技士以上の有資格者)の選任が必要となります。お客様で無線従事者2名以上の選任が必要です。
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