事例
FM同期放送システム

  • タイミング市場


出典元:日本通信機様ホームページ

FM放送において、より広範囲のエリアに対応するためには複数の送信所を設置して放送する必要があります。
各送信所は、放送エリアに隙間が発生しないよう、電波の届くエリアが重なるよう設置されます。
しかし、等電界エリア(放送電波の強度が等しいエリア)では、電波の周波数が同じ場合は干渉により音声品質が劣化します。
これは、それぞれの送信所から同じタイミングで電波を受信できず、受信時刻に時間差が発生するためです。

送信所ごとに異なる周波数を使用すれば音声品質は劣化しませんが、リスナーが移動している場合、途中で受信周波数を調整する必要があります。また、限られた周波数資源を有効活用するためにも、同一周波数での運用が望まれます。
この要求に応えるべく、日本通信機様が「FM同期放送システム」を開発し、多くの放送局に導入されています。
同システムでは、各送信所を時刻同期させることで放送タイミングを調整し、等電界エリアでの電波到達タイミングを一致させることで、同一周波数のまま高い音声品質を保つことに成功しました。

各送信所の時刻同期には、GPS/GNSSが活用されています。
時刻・タイミング同期向けの当社マルチGNSSモジュールGT-87シリーズをご利用いただき、24時間365日、安定した時刻同期を実現することで「FM同期放送システム」の一翼を担っております。

詳しくはこちら(日本通信機様ホームページ)

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