• 時刻同期用GNSS受信機
マルチGNSS基準周波数発生器

型式 GF-8804/05

原子時計クラスの周波数安定度を実現
ルビジウムに匹敵する24時間ホールドオーバ

フルノのGF-88シリーズは、コンパクトなピンヘッダーモジュール内にマルチGNSS受信機、高精度水晶発振器(OCXO)、アンテナ検出回路、低損失レギュレータ(LDO)を備えたフル機能なマルチGNSS基準周波数発振器(GNSSDO*)です。
協定世界時に同期した1秒パルスと、正確な周波数を出力します。

高精度OCXOを搭載するGF-8805は、GNSS信号の受信中のみならず、信号を受信できなくなった状態(ホールドオーバ)においてさえも1PPS確度で ±1.5μs未満(24時間)という原子発振器と同等の周波数安定度を実現しました。同一フォームファクタでコストパフォーマンスに優れたGF-8804もラインナップ。2つの中から最適な製品をお選びいただくことで、設計者の時間とコストを大幅に節約します。

*GNSSDO:GNSS disciplined oscillator

  • GNSS(時刻同期・車載/産業)

特長

高安定な周波数(10 MHz)と、UTCに同期した正確なタイムパルス(1PPS)を出力

GNSS受信機と水晶発振器、周辺回路をワンモジュール化し、無線システムのタイムトゥマーケット(設計から市場投入までの期間)を短縮。

GNSS受信機メーカーならではの小型化も実現(外付けCPUが不要)

シングルバンドで5Gのタイミング性能を実現。G.8272 PRTC-A、PRTC-B準拠

フルノの技術革新が、シングルバンドでは難しいとされた「1PPS精度4.5ns( 1σ)未満」と「G.8272 PRTC-A、PRTC-B準拠」を実現しました。キャリアスムージングの向上や、使用衛星の組み合わせの最適化、位置推定アルゴリズムの大幅な改良により、5Gで求められる正確で安定したタイミング性能を実現します。高価なマルチバンド対応受信機や専用アンテナが不要なので、トータルコスト削減に大きく貢献します。

【概要】「アンテナは今のまま」コストパフォーマンスに優れた時刻同期技術

無線通信・放送に最適。市場で発生するさまざまなトラブルに配慮した設計と機能

各種業務用無線やローカル5G、V2Xなど、GNSS時刻同期を導入する無線局が年々増えています。また、無線局の設置場所は都市部へと広がり、建造物による遮蔽やマルチパスなどGNSS受信機の抱える問題が無視できなくなっています。

当社のGF-88シリーズは、システムの運用開始後に想定される下記障害への対策機能を有しています。
長年、携帯電話基地局などでつちかったキャリアグレードの品質を、当社標準品として提供します。

  • 市街地などのマルチパス
  • ジャミング(妨害波)
  • なりすまし(スプーフィング)
  • GNSS信号の受信中断

以下、それぞれの概要になります。

より詳しくは技術白書をご覧ください。5種類をまとめてダウンロードできます。

1.都市部や窓際など、マルチパス環境下にもアンテナ設置が可能

マルチパスが混在する都市部でも、良質な衛星信号を適切に選別する新技術「ダイナミック・サテライト・セレクション™※」により、悪受信環境でのタイミング性能の劣化を最小化。都市部に設置する基地局に最適。

2.ジャミング(妨害波)への対策

GNSS受信機にジャミング信号(妨害波)が混入しても、影響を緩和して受信不能へ陥ることを防ぎます。
また、ジャミング信号の周波数やレベルを検出して監視するなど、原因究明へとつなげる機能も備えています。

3.なりすまし(スプーフィング)への対策

悪意をもったなりすまし信号は、GNSS受信機が算出する位置や時刻情報を意図的に誤らせることができます。
これを検出・排除し、その悪影響からお客様のシステムを守ります。

4.GNSS信号の受信中断が発生しても安心のホールドオーバ機能

アンテナ故障、ジャミング、信号遮断により受信衛星数が0個になっても、安定したタイミング信号を一定時間出力します。

  • GNSS測位の中断時にも、フルノ独自の発振器制御技術で、発振器の振る舞いを予測して補正
  • 原子発振器の置き換え用途としても、卓越したコストパフォーマンスを実現

ホールドオーバを追求した"Grande"フォームファクタ 2機種をラインナップ

GF-8804、GF-8805は、ピンコンパチブルに加えて出力フォーマットも同一です。用途に合わせてお選びいただけます。

また、サイズを重視するユーザーのために、小型・低背の “Short”フォームファクタとしてGF-8801、GF-8802、GF-8803もラインナップしています。

【仕様】

フォームファクタ

型式

1PPS確度

10 MHz短期安定度
(ルートアラン分散[τ=1s])

サイズ(mm)

ロック状態

ホールドオーバ

ロック状態、ホールドオーバ

Short

GF-8801

< ±40ns

-

< 5×10-10

34×27×11

GF-8802

< ±40ns

< ±50μs/24h

< 5×10-11

34×27×15.5

GF-8803

< ±40ns

< ±10μs/24h

< 2×10-11

34×27×20

Grande

GF-8804

< ±40ns

< ±5μs/24h

< 1×10-11

100×52×20

GF-8805

< ±40ns

< ±1.5μs/24h

< 1×10-11

100×52×20

【参考:テストデータ】
ホールドオーバ開始から、1PPSタイミング確度 < ±Xμs を継続した時間

フォームファクタ

型式

1PPSタイミング確度

< ±0.1μs

< ±0.4μs

< ±1.1μs

< ±1.5μs

< ±5μs

< ±10μs

Short

GF-8802

-

-

1h

2h

8h

16h

GF-8803

-

1h

3h

4h

16h

-

Grande

GF-8804

-

2h

6h

8h

-

-

GF-8805

2h

6h

18h

-

-

-

周波数とタイムパルスの位相関係は常に一定(コヒーレント、ジッターレス)

1衛星だけの追尾で周波数とタイムパルスの出力可能(移動体測位モード除く)

外部パルスへの同期

外部から入力したタイムパルスへの同期が可能

推奨アンテナと組み合わせて、性能を最大限に発揮

仕様

全般

受信衛星システム

GPS L1C/A, GLONASS L1OF, Galileo E1B/E1C, QZSS L1C/A, QZSS L1S, SBAS L1C/A

衛星追尾チャンネル

32チャンネル

受信感度

GPS
衛星追尾: > -162 dBm
衛星捕捉: > -148 dBm

GLONASS
衛星追尾: > -158 dBm
衛星捕捉: > -144 dBm

Galileo
衛星追尾: > -146 dBm
衛星捕捉: > -136 dBm

QZSS
衛星追尾: > -147 dBm
衛星捕捉: > -131 dBm

*推奨アクティブアンテナ使用時

ITU-T勧告

G.8272 PRTC-A, PRTC-B準拠

整定時間

< 5分

10 MHz 出力

矩形波、SIN波

10MHz出力 (ロック状態)

長期安定度(24H 平均):< ± 1 × 10⁻¹²
短期安定度(ルートアラン分散[τ =1s]):< 1 × 10⁻¹¹

1PPS出力 (ロック状態)

1PPS 確度:< ± 40ns (対UTC)
1PPS 精度:< 4.5ns(1 σ)

*オープンスカイ

10MHz出力 (ホールドオーバ)

GF-8804
長期安定度(24H 平均):< ± 1 × 10⁻¹⁰
短期安定度(ルートアラン分散[τ =1s]):< 1 × 10⁻¹¹

GF-8805
長期安定度(24H 平均):< ± 3 × 10⁻¹¹
短期安定度(ルートアラン分散[τ =1s]):< 1 × 10⁻¹¹

1PPS出力 (ホールドオーバ)

GF-8804
1PPS 確度(長時間ホールドオーバ):< ± 5μs/24h
1PPS 確度(短時間ホールドオーバ):(< ± 400ns/1h(TYP))

GF-8805
1PPS 確度(長時間ホールドオーバ):< ± 1.5μs/24h
1PPS 確度(短時間ホールドオーバ):(< ± 400ns/1h(TYP))

供給電圧

DC 5.5V

消費電流

400 mA(Typ)

*供給電圧の安定時

動作温度

-40℃ ~ +85℃

アンテナ検出

ショート / オープン検出

サイズ

100mm × 52mm × 20mm

プロトコル

eSIP(NMEA 0183 Ver4.10 準拠)

機能

アンチジャミング(8CW)、耐マルチパス(ダイナミック・サテライト・セレクション™)、アンチスプーフィング、T-RAIM、外部パルス同期

受信機の障害対策

GNSSに起因する代表的な障害について、それぞれ技術白書をご提供します。
個々の障害に対して、受信機側ではどのような対策をしているのか、効果の程度、製品の選び方などを時刻同期専門のエンジニアが図表を交えながら解説します。
初めてGNSS受信機をご検討されるお客様はぜひ目をお通しください。

技術白書「シングルバンドで時刻精度4.5ns(1σ)」とあわせて5種類まとめてダウンロードできます。

  • マルチパス
    技術白書:市街地で世界最高水準の時刻精度
  • ジャミング(妨害波)
    技術白書:GNSSジャミング(妨害波)への対策について
  • なりすまし(スプーフィング)
    技術白書:GNSSなりすまし信号への対策について
  • GNSS信号の受信中断
    技術白書:GNSS受信が中断した時の対策『ホールドオーバ』について

評価キット

評価キット 型式:VF-84/85(それぞれGF-8804/05用)

​マルチGNSS基準周波数発生器の性能を評価するための評価用キットです。
USBでPCと接続して通信をおこない、タイムパルス(1PPS)と基準周波数(10MHz)をSMA端子から出力します。
電源とGNSSアンテナを接続するだけで簡単にご使用いただけます。

■付属品:GNSS アンテナ、CD(GNSS Conductor GF)、USB ケーブル

導入例

グランドマスタークロック(GMC:Grandmaster Clock)

ネットワーク内の機器を時刻同期させるための核として、GF-88シリーズが採用されました。

列車無線

安定した送信周波数により高音質な通信品質を実現するため、GF-88シリーズが採用されました。

出典元:大日電子様ホームページ

見積り依頼

こちらの見積り依頼フォームにご記入ください。
  • 本フォームは、タイミング・時刻同期用のGNSS製品(受信機・アンテナ)専用フォームです。

各種ダウンロード

名称 備考

【動作環境】
OS
Windows® 7(32bit, 64bit) / 8.1(64bit) / 10(64bit)
ディスプレイ解像度
1024×768 以上 推奨

【説明】
Windows® PCとUSBシリアル通信をおこなうためのドライバです。

【動作環境】
OS
Windows® 7(32bit, 64bit) / 8.1(64bit) / 10(64bit)
【インストール方法】
GnssConductorGF_Windows_UsbSerialDriver.zipを解凍し、dpinst_x64.exe(64 bit PCの場合)またはdpinst.exe(32bit PCの場合)を実行してください。

GNSS製品のご購入・お問い合わせ

オンライン購入

電子部品商社の岡本無線電機株式会社が運営する通販サイト「E-JUNCTION」です。GNSS受信機やGNSSアンテナ、各種評価キットなどを取り扱っております。