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気象観測システム

導入事例
都市型浸水被害軽減のための下水道管理支援

小型気象レーダーによる降雨観測と下水モデルの組み合わせによる都市部の浸水予測およびリスク管理

観測結果


データ提供元:ルーヴェン・カトリック大学(ベルギー・ルーヴェン市)

Cバンドレーダーと、Artevelde大学[ベルギー、ヘント]屋上に設置したWR-2100との比較(2015年6月の雷雨)

当社のXバンド二重偏波ドップラ気象レーダーWR-2100(画像右)は、既存のCバンドレーダー(画像左)と比較し、より高精細の観測結果が得られた。
データのメッシュサイズが大きく、データ更新周期が長いCバンドレーダーでは観測できない局所的な豪雨構造(赤色)を当社製レーダーは検知しており、正確な浸水予測に有効である。

ユーザー様の声

Patrick Willems教授(KU Leuven)

  • プロジェクト1:EU Interreg IVB NWE project RAINGAIN
    (都市部に対する浸水予測、警報、リスク管理の機能強化のための先進的な観測システム)
  • プロジェクト2:PLURISK project for Belgian Science Policy Office
    (都市部に対する局所的豪雨の予測と雨水管理による災害リスク低減)

両プロジェクトでのフルノのXバンドレーダー技術はコアとなる新しい技術であり、降雨観測と浸水予測の精度向上につながると考えている。同レーダーは低コストで、現在は2台使用して局所的豪雨をもたらす積乱雲の初期段階から観測を行っている。これらのデータは、浸水予測などの都市部での高時間・高空間分解能の流出解析アプリケーションの研究に用いられている。
また、高分解能データは、既存の雨量計や国所有のCバンドレーダーなどと組み合わせることでさらなる付加価値を生み出すことが期待されており、研究が進められている。フルノのXバンドレーダーで観測したデータは、都市型浸水の短期予測や警報のための2次元下水モデルにおいて、その精度を高めるものと考えている。

共同研究 : KU Leuven (ベルギー), Farys (ベルギー), 神戸大学 (Japan), フルノ (Japan)

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