
進化を続けるフルノの先進テクノロジーを機能別にご紹介します。
今回はMFD(マルチファンクションディスプレイ)TZMAP9にチャープタイプ送受波器(B150M)、そしてチャープサイドスキャン送受波器(225T-TM904)を接続して得た探知画像を元に解説していきます。
このGPS魚探画像からどんなことが解り、どんなことが推測できますか?
①はGPSプロッタ画面、②はボート直下の情報を得るためのチャープ魚探画面、③は左舷側と右舷側のそれぞれの情報を得るためのチャープサイドスキャン画面
この画像は、マアジの魚群を探しながら2ノットの船速で走らせ撮影(画面キャプチャー)したものです。
マアジは群れで行動し、海底から少し離れて回遊するので魚群探知機にも映りやすく、魚探の使いこなしを習熟する上でもっとも良いターゲットといえる存在です。
但し、マアジの魚群を探す際の船速は、発見時に速やかに停船できるよう2~3ノット程度の低速が望ましく、その船速にてマアジが集まりそうな潮通しのいい根周りを探ることになります。
従来からの自船の真下方向を探知する②の魚探画面では海底ラインのかけ上がりの途中に魚群反応が映っています。
自船が魚群の真上を通過でき、速やかに停船できれば実釣開始後もすぐにマアジが釣れ始めることもあります。しかしながら②の画面に魚群反応が映っていたとしても、自船がその真上を通過したとは言い切ることができません。それは真下に向けて発信した超音波も広がりを持っており、真下以外に存在する魚群も捉えることができてしまうためです。指向角が大きな低周波では特にその傾向があり、魚探画面に魚群が映っていても実際の魚群が真下方向ではなく、右舷側、または左舷側のどちらかに片寄った位置に存在するケースが多くなります。
自船を左右のどちらかに旋回させて、探索を続けていればやがて魚群の上を通過させることができる場合もあるでしょう。しかしながら、魚群も一箇所に留まっているわけではなく、少しずつ移動したり、回遊している場合もあるのでなるべく早く魚群の正確な位置を掴んで、その真上に停船する必要があります。
そんな時に大変役立つのが、③のサイドスキャン画面です。
この画面では自船の左舷側と右舷側をそれぞれ別々に探知し画面表示するので、魚群や海底地形などの情報が左右どちら側に存在するのかが明確になります。
今回の③の画像では左舷側の探知画面にはかけ上がりの途中に魚群反応が映っていますが、右舷側の探知画面には魚群反応が映っていないので、実際の魚群は左舷側に存在していることが明確になります。
次は左舷側に少しずらしたコースを探索すれば魚群の真上を通過させられる可能性が高くなります。
魚群の真上を通過できているかの確認は③の画像で左舷側と右舷側に同等の魚群反応が表示されればOKです。
今回はマアジの魚群反応を例に自船に対して左右どちら側に魚群が存在するかを探ることができるサイドスキャンの活用法を紹介しました。
魚群反応の真上にボートを停められると、多点掛けも楽しめます
短時間ながら金色に輝く脂の乗った美味しいマアジがたくさん釣れました
この映像は水深20メートルほどの海中で撮影したもので、ブロック漁礁周りで見かけた体長20センチ弱のマアジの群れです。画面の左側から右側へ潮が流れていることが浮遊物の動きからもおわかり頂けると思います。
この漁礁にはマアジ以外にも多くの魚種が集まってきており、その代表格がネンブツダイになります。マアジがブロック漁礁から2~3メートル上側へ離れたところに群れているのに対し、ネンブツダイは漁礁にまとわりつく様に群れています。
ボート上から魚探画面でこの状況を確認すると、マアジとネンブツダイの群れを分離できないことが多くあります。サビキ仕掛けを降下させて、オモリ着底と同時に食ってくるネンブツダイを鈴なりに釣り上げ、「なんだ、マアジの群れじゃなかったんだ!」と言って、ポイントを移動してしまうことがあります。
そうする前に仕掛けを降下させるタナを数メートル上で止めてみましょう。先ほどとは違ってマアジが鈴なりに釣れ上がることもよくあります