魚種ごとの反応

マゴチを追う vol.7

このGPS魚探画像からどんなことが解り、どんなことが推測できますか?

マゴチを追う vol.7 GPS魚探映像

水深30メートル以浅で海底底質が砂または泥の場所がマゴチやシロギスの好ポイントとなるので、釣れ上がったらポイント登録しよう

スパンカー張って船速0.3ノット程度でボートをゆっくり流しながら撮影(画面キャプチャー)したもので、魚探から発信する超音波の周波数が200キロヘルツで海中を探知した反応画像となっています。

この画像からは以下のような情報が得られます
  • 水深9.8メートル
  • 海底底質が岩から砂へ変化している
  • 海底から2メートルの範囲に魚群反応が映っている

このGPS魚探画像はシロギスとマゴチが釣れた実績ポイント付近で撮影したものです。
GPSプロッタ画面内の「PT233」はシロギスが釣れ上がった場所を登録したポイントで、その釣ったシロギスをエサとして使った泳がせ釣りにてマゴチを釣った場所が「PT234」の登録ポイントとなります。

マゴチもシロギスも砂や泥の海底底質を好み、その遊泳層は海底付近となるので魚群探知機では魚体そのものが映りにくく、ポイント探しはもっぱら水深と海底底質、地形から推測する必要があります。
マゴチが好んで捕食するシロギスが1尾でも釣れ上がったらそのポイントをGPSプロッタに登録し、また次にシロギスが釣れたらそのポイントも登録…という具合に繰り返しシロギスの実績ポイントを次から次へとGPSプロッタ画面上に登録していきます。すると次第に付近一帯のシロギスの分布状況が見えてくるようになります。

そしてその分布範囲こそがマゴチの棲息エリアだと仮定し、マゴチ狙いの仕掛けを降ろすという目論見です。
ここではシロギスの実績ポイントで話を進めましたが、マゴチの好んで捕食する小魚なら何でも結構です。例えば、ハゼ類やメゴチが釣れ上がった時でもポイント登録してしまって構いません。とにかく、これらマゴチの捕食対象となる魚の分布状況の把握こそがマゴチ狙いのポイント開拓そしてポイントの絞り込みとなります。

マゴチを追う vol.7 釣果写真

水深が浅い場所でヒットしたマゴチはヤリトリでも大して弱まらないので、取り込みに際してはタモ網を使って確実に取り込もう

マゴチを追う vol.7 水中画像

マゴチの遊泳層は海底付近なので魚群探知機にてその魚体そのものを捉えるのは困難だ

使用機材

  • 9型ワイド、カラー液晶GPSプロッタ魚探 型式:GP-1971F
  • 8.4型、2周波カラー液晶魚群探知機 型式:FCV-800

水中動画

マゴチを狙う場合、生きた車エビをエサにする釣法が古くから盛んに行われてきました。その他にもハゼやメゴチといった生きた小魚をエサとする泳がせ釣りや、ルアー(疑似エサ)を使った釣法も近年盛んに行われるようになってきました。車エビをエサとする伝統釣法の場合、仕掛けは主にボート直下へ垂らすことになるので、ボートを適度に移動させながらマゴチの居場所を探っていくことになります。
この水中映像にもあるように海中にはマゴチ以外にも車エビを好んで食べる魚としてフグ類が存在し、マゴチよりも高いタナまで浮上してエサを探し回っています。つまり、マゴチにとってフグ類は強力なライバルなのです。本来、マゴチは前アタリが届いてから本アタリが届くまで数秒~数十秒間掛かるといわれていますが、この映像の前半部分のようにライバルであるフグ類が近くに存在する場合には前アタリの直後に本アタリが届く傾向にあります。

この記事のライター
友恵丸・友恵丸III 船長 小野 信昭 さん
FURUNOフィールドテスター / DAIWAフィールドテスター / 月刊ボート倶楽部ライター

北は北海道から南は沖縄まで全国を飛び回りボートフィッシングを楽しむアングラー。スキューバーダイビングも経験豊富で、水中を知った上で行なう魚探の解説には定評があり、各地で行なうボートフィッシング講習も人気が高い。また、ボートフィッシングにおける安全面やルール、マナーの啓発にも力を入れており、自身が開設するウェブサイトやボート関連雑誌で古くから呼びかけている。著書「必釣の極意」、共著「魚探大研究」。